Category: シリコンバレー

2018-11

半導体スーパサイクル説はどうなっているのか? 今各企業の市場価値がそれを物語っています。IT次期世代の川上となる半導体大手装置メーカーApplied Material社、KLA-Tencor社は多少反発はあるものの、この2ヶ月で2017年1月時の収益予想収益率まで下落。Texas Instruments、ASML、Tokyo Electron社は、2017年4-9月の予測収益率です。各々の先物(2019年3月、6月)のオプション行使価格を見ると、下げと上げの予測取引高が均衡されている状態です。今、市場が注目しているのは日々の動向ではなく週単位で何兆円($10-30bn)のポートフォリオを入れ替えるヘッジファンド/Private Equityファンドの動向です。GAFA、FANG等の主要ハイテクの収益が良くても、主要製造メーカーが成長できるための設備投資/市場借入債券金利が上がれば収益を圧迫しかねません。この1-2年の好景気はあくまでもトランプ政権の政治活動の期待値で良かったという事を物語っています。 とりあえず11月のFOMC会議で、今年重ねて利上げをして来たFED中央銀行は利上げを据え置き、12月の同行を注視しています。(あがらない予測が大半) 2000年のITバブルの際は半導体需要はPC向けでしたが、現在はIoTという言葉に代表されるように「全ての物を情報ネットワークに接続」という時代。その「全ての物」には半導体が必要となり、半導体関連企業の業績、実需要と供給が注視されています。 今週サンタクララで『IOT TECH EXPO North America』の主要展示会がで開催されました。ここには大手の運用ファンドのマネージャー/投資家マネージャーが市場を探り、今後繰り広げられる会社の空売り、投資、バイアウトの集約戦略が繰り広げられていました。どの産業にどの投資先企業を集約し、上場、売却するかの見極め戦です。 今週アルゼンチンG20首脳会議での米中首脳会談で市況の下支えが見られれば、年末に向け上向き景気で年末を迎えることなりましょう。やはりトランプの出方がすべてをにぎっています。 記事:ジャパンコーポレートアドバイザリー 代表 平井 聡

2018-11

~民主党下院を制覇・FOMC貸出金利利上据置~ 現カリフォルニア州は民主党の州。現ブラウン氏州知事、そしてニューサム新知事(元サンフランシスコ市長)も民主派。ニューサムのお父様(元州地方長官)には私個人的にもお世話になりましたが、有名な民主思想家です。この方々はゲッティー財団(元ゲッティー石油、TEXACO社に吸収)の資金に密接な繋がりがあり、ベンチャー事業への投資・融資、下院委員の(SF選挙区)ナンシー・ポローシーさんの支援元でもあります。オバマ政権以来、民主の下支えが色を増す地元社会となると言う事でしょう。ベンチャーマネー(サンフランシスコ・シリコンバレー界隈)での先端技術・IT新発想的な事業は民主系資金が大半です。 ビザ・査証への影響 この1年半程、日系企業の赴任者ビザ取得では皆様アメリカ領事館の面接で、“アメリカ人を雇用しなさい!”と脅されて参りました。現法・支店での現地雇用に対しては非常に厳しくなり、運が悪い日系の方が(SFO、SJ)空港で強制送還に見合うケースも聞かれます。大統領は大統領発令権を持っています。上下院を制してきたこの2年間は共和党のやりたい放題でしたが、下院を征した民主党の力が巻き返し、移民方針を緩和する傾向が徐々に進む事でしょう。 Eビザは日本のアメリカ領事館、米国外務省Secretary of States管轄です。先日ポンペイヨ国務長官が日本を訪れ、駐日米国大使と面談をしております。暫くは日・米関係の厳しい規制は続くことでしょうが、2019年後半から緩和が期待できそうです。一方、駐在員Lビザは米国内で移民局にビザの申請承認を取り、直接的に議会/発令に影響されますので、Eビザよりは緩和のスピードは早まることと期待されます。 この12-18ヶ月間の好景気はあくまでもトランプ政権の政治活動の期待値で良かったという事を物語っています。下院を制した民主党の活動に注視したいものです。 記事:ジャパンコーポレートアドバイザリー  代表  平井 聡

2018-10

『 VIRAL(バイラル)』 ベイエリアでは常用語となったバイラル(VIRAL)。 ウィールスのように繁殖すると言うことです。 IT: ITでのソフトウェアは1つ作る事で複写ができ、瞬く間に普及し、マイクロソフトのOUTLOOK、WORD、EXELは、象徴的を具体化させ、我々のビジネスの根源を支えています。昨今のSNSなどはVIRALと称され波及。AI、VR、シェアエコノミーは昨今の傾向でこの世界のべンチャー・スタートアップは、$50m〜200m(ドル)、最近は1千億(円)以上の投機資金を一度に得て、VIRAL化します。 UBER、 Airbnb、NVIDIA、Google、Facebook、WeWork等が『成功するか?』ではなく、『投資家が数社集り、VIRAL化から上場までの道筋を描くその道筋で、経営幹部(ヘッドハンター)、証券会社、監査法人、銀行、税理士、弁護士事務所から(各々のキャリアーを投げだし)引き抜き、絶対的な道筋を作り上げる。』、のが昨今のシリコンバレーの傾向と言えます。この筋に乗れている日本企業ではソフトバンク社が有名です。 物販・物流: 一方、IT系に限らず物流・物販でも十分VIRAL化で米国市場を確保している方々がいらっしゃいます。 米国は消費大国。インターネットで消費材を購入する比率が、現在は約37%。食材は20%。そうは言っても、未だに店舗での購入は大半の40−80%。店舗、インターネットだのと、区分けをする暇も無く、売れる物は売れるのが実状でしょう。 巨大化したWalmart、Kroger、Albertson、Safeway、Costco、Trader Joe’s、Whole Foodsは、商品群の選別から在庫の管理を自動化、AI化に取組み、従来の店舗人員を削減し、経営の機械化に人員を強化しています。 店頭では、棚から消費者が手に取って購入していく醤油・味噌・ソースなどは日系企業が地位を築いています。しかし日本の家電は全米の店頭から姿を消してしまいました。 自動車は70年代の貿易摩擦を乗り越えVIRAL化。(ここに来て苦境に迫られて羽織りますが…) 弊社お客様の中には、全米店舗数5300店を持つ大手の小売店企業に合計契約金額$18.6m/20億円(1店舗50個、契約時納品数265,000個、一点納品価格$70。)の納品が決まり、以降順調で3ヶ月に一度その2倍近くの受注をとり続けているとの事です。1店舗で一日1個売れている計算となります。 ところが一部30%は日本産、70%が中国産だった為25%の関税が掛かったことで、来年度中に米国産に切り換える経営戦略を練りはじめています。更に利益率があがる計算です。(工場の投資は7.5年で回収予定) このメーカーの勝因は一人の営業マンでした。 2年かけて全米5300店舗ある州の主要店舗を回ったと言います。州が変われば国が変わる以上の違いを乗り越えた例です。 VIRAL化は”人の行動の監視の方程式”が原点のようです。 日米主要参考大手小売店  

2018-09

『米国へ支社・支店・駐在員事務所の立ち上げ時の注意点』 先週はSalesforce.comが毎年秋に開催する年次イベント、世界最大のソフトウェアカンファレンス『Dreamforce 2018』がSalesforce本社所在地のサンフランシスコで開催され、現地ではもちろん全米ネットワークでもそのイベント規模や集客の多さなど伝えていました。 またファイナンシャルのニュース番組では、金融といえばニューヨークを中心として、東海岸からのアナリストや名立たる経済人のインタビューが多いものでしたが、昨今はサンフランシスコ・シリコンバレーからが目立ちます。 そのように、如何なる事業でもITを避けての成長はありえない時代は周知です。 データの管理・保存はクラウド化、全ての情報はソフトウェアーやアプリで管理がされる時代。更にデータはAI (人口知能)で管理され、オラクル、SAP、PeopleSoftなどのデータ分析を経て、自動で指示が判断される時代です。 電気自動車、無人走行車はその最先端で研究が進んでいます。その技術拠点のシリコンバレーやサンフランシスコ界隈で競争が激化しています。 Google、NVIDIA、FACEBOOK、Apple、UBERなどの大手企業では莫大な資金を投じ研究開発が進んでいます。その血液でもある半導体技術は欠かせない物となり60年代から拠点として成長したシリコンバレーは農業で言う”土壌”として何処の地にも取って代わらないものとなる程です。 また、経営・技術革新でデザインシンキング化が進む米国。スタンフォード大学・大学院はその社会性を下支えし、経営や技術が速いステージで結果を生む社会を研究しています。 日系企業は大いにその機会を狙い、現地に訪問・進出する企業が目だちます。 『経営の効率化・製造の簡素化』です。しかし日本に根付かせるには犠牲がともないます。 デザイン・機械化の結果、人員は不要となり解雇も増えるでしょう。 解雇ではなく余剰人員を何処に配置をし、さらなる経営効率化を図るかがこの先20−50年後の課題となるでしょう。 経営や技術導入はもはや世界観を持って考える時代です。日本は機械や外国人の労働力なしでは成長ができない国と変貌しています。 [ アメリカ(米国)、カリフォルニア州、シリコンバレー、サンフランシスコ進出に向けて ] – 実際に海外に進出、赴く必要はありません。海外でも精通する思想を持って事業に取り組む事が重要な課題。 – シリコンバレーやサンフランシスコでの技術・事業に触れ、把握する程度で良い – 海外赴任者の時代は終わっているとも言える。なぜならば、本社からビザを取得し、赴任させその年数分コストの回収は5−10年掛かる時代。 – 赴任者が帰国後本社で退職するその率は年々増加、赴任者の赴任先での離婚率も増。 – 現地雇用・現地で経験豊富な日系文化を受け入れられる外国人を起用する 弊社では、米国進出以前はもちろん、すでに進出し、拠点を持たれている企業様のサポートもしております。 まずはお気軽にご相談ください。

2018-09

米国政府が望む、日本企業の米国支社・支店 都市の景気動向 好調な米国経済と言われてはいるものの、それを実感できるのは主要都市のみが中心。サンフランシスコ/シリコンバレー・ロサンゼルス・ニューヨーク等の都市では、住宅、家賃の高騰で就労者の給料が生活費に追い付かず、引っ越しを迫られる会社員が後を絶ちません。そのベイエリアでは Facebook, Amazon, NetFlix、Google のFANG企業中心に、事務所の賃貸も高騰し、何千人もの雇用がその界隈で生まれています。しかしその一方そんなカリフォルニア州でも、1、2時間程車で走った郊外では、小売・飲食の店舗空洞化は続いており、産業が少い他州での失業率は5%~8%を継続している都市もあります。 日本の技術 物作り都市での得票を強みにしている現大統領は、“質より量”の米国製造の産業構造を強化していますが、ここベイエリアでは日系企業の技術や職人技が欠かせず、日々注目を集めています。 弊社でも、自動車、半導体、製薬、バイオ、IT全般、VR、AIなど、各産業で、基礎となる技術を持った日本企業模索の依頼が続いております。それに於いては、可能性や技術力ではなく、何より “スピード対応とその決断力”を持っていることが重要です。また弊社サポートは折衝、交渉、提携、契約は勿論の事、必要に応じた戦略立案から資金投資・融資、パートナー支援も致しておりますが、常に決断と返答が壁になるケースが多々生じます。どのような展開かを先読みし、判断ができうる態勢をつくり、折衝に臨み、出来るだけ即判断、返答をすることをお手伝いしております。 米国政府が望む、日本企業の米国支社・支店 米国政府は、何よりも日本から米国への投資を望んでいます。 機械の購入、事務所の契約、外注企業との契約、取引先への投資、ベンチャー投資、企業再生投資、破綻救済投資等による雇用の保護・確保は最も高感度が高い企業です。勿論支社・支店への資本金も課題です。その使い道が重要となり、赴任者のビザ取得の際は、この点が大きなポイントになります。 投資はRisk  Money。 本社・自分の借入れではなく、自己資金であること、雇用を生む事、合わせて雇用=消費となる米国経済では源泉が何よりも重要です。消費は米国経済の経済成長率の大動脈です。また健康保険や年金制度の資格加入者を支える雇用形態も必要でしょう。 ジャパンコーポレートアドバイザリーでは、米国、日米間の事業をサポートしております。 事業・企業の規模、各産業、予算・期間、状況、など様々な要素を踏まえ、お手伝いしてまいります。 まずはお気軽にご相談ください。    

2018-07

企業、部署、業務は輸出ですか?輸入ですか? 現カリフォルニアは民主党優勢の州です。中でもサンフランシスコ・シリコンバレー、ベイエリア全域が民主党のエリアと言われ、会社献金、政治資金も同様に動きます。では米国経済の内需拡大政策を掲げる現トランプ政権は、この地域での日系企業、赴任者ビザをどのように見るのかだろうか?。 米国経済の原則は“消費”と“雇用”。移民政策はこの根元に沿っており、雇用を生んでいる日系企業は好感であり、米国産を買い、輸出する会社も大歓迎ということになります。 ビザ赴任者1名に対して、米国雇用者は3-5名 トランプ政権以前は赴任者1名に対して、現地雇用者は1名または2名の比率でも、ビザの更新、新規取得は問題無くスムーズであったのに対して、昨今は3名から5名の現地雇用を証明できないと雇用に対する証拠書類を厳しく追求される事態が多々発生しています。勿論、一概に上記の数字、雇用数のみではなく、職種、事業内容、規模、等々の変動要因はあります。 サンフランシスコ・シリコンバレーでの管理職ビザ、技術職ビザ(L, E)の新規取得、更新者の半数が質問状を受け、その2〜3割が却下されている実情のが実情。今まで認可を受けてきたレベルでの申請内容/職務では、殆どが取得困難になっているという事態です。 米国人を雇用すること。源泉税・福利厚生費・社会保障を納める事。日本から技術をアメリカで伝授し、さらに雇用を生む。 米国での製造 。米国へ輸入や販売の会社は、その傾向を転換する事を米国政府は望んでいます。また赴任者は5年間米国での社会保障を納める事を免除されていることも見逃せません。 赴任者が実就労より、米国民を雇用、育てる支社が好まれる 20年以上の歴史がある支社・支店は恐らく赴任者の方々が主軸となって運営されているのでしょうか。現地雇用の社員が主軸または運営の仕組みが出来上がっている事と思われます。このような企業のビザの認可率は非常に高く、一方20年以下(特に10年以下)で赴任者が経営の中心となり、2〜5年単位で入れ替わっているような企業が昨今のビザ脚下のターゲットになっているように見られます。 米国民(永住者)を雇用されて、そして技術・ノウハウを伝授し、米国の会社として育てている事が重要です。あるいは赴任者が自ら永住者となり、米国民と同様に社会保障加入、住宅購入、年金(401K)加入、貯蓄、投資をされてください。 鉄鋼・自動車輸入増税に加え、半導体・部品にも関税となる事態を予測 導体・半導体、部品にも関税が課されるとなる事態を予測。皆様の製品は米国での輸入関税の実情はいかがでしょうか?こ鉄鋼や現在政府検討中の自動車同様に20〜25%の関税が課されたらどうなるでしょうか?価格/品質で米国企業と競争できうるのでしょうか? 短期間で米国産に変貌する事は困難でしょう。しかし、倉庫や工場を買収/合弁/JV、提携・外注の傾向を見せている企業・部門は何かと米国政府に受け入れられている傾向があり、販売でも米国企業に任せる(=利益を落とす)企業は政府の政策に沿っていると言えるでしょう。 支社・支店・個人事情は様々 他社、人の噂や話は参考になりません。全く同様の事情でビザ認可/却下、税監査等々の実態は違います。審査をする担当官によっても見解は異なります。売上が多い、利益の規模、輸出入額ではなく、会社全体のあり方を見なおす必要もあるかもしれません。    

2018-07

事業経営、雇用(拡張)、納税、ビザ、永住権、赴任者、起業、独立のあり方  1992年の選挙以降、製造業中心の20選挙区の内15区が民主党であった。現在はその20区の全てが共和党に渡っている。主に中・東部の米国である。オハイオ州を制覇する党は大統領/上下院を制すると言われ続け、トランプは正にその州を獲得し、共和党はブルーカラー政党とまで言われている。主要外交国への関税を強化し米国製造業を守る(雇用を増す=豊かな米国民)政策に追い風となる企業経営が政府には好まれる。中間選挙、第二の大統領任期も狙い、製造業救世主(マニュファクチャーセービァー)政策を日系企業/事業主、米国民はどう幸せに乗り切るべきなのか?            現カリフォルニア州は民主党政権州であることを念頭に置き、カリフォルニア州からこれ以上好まれぬ政策を打ち出しても秋の中間選で州を共和党に変えられなければどうなるか? 労働Hビザの大半はカリフォルニア州の企業が申請している現状。今年はその大半が厳しく審査され、却下率も上がっている。 『雇用を生む/もの作りをする』会社 ビザの新規取得/更新で最も重要な審査要因は雇用の状況 “輸入か輸出か?”も大きな審査ポイントでありますが、その結果で会社の利益を米国民/永住者にどの程度配分されているかが重要なファクターと言っても過言ではありません。 赴任者ビザ申請の際、3~5名の現地正規雇用者数を見せることは重要です。また自動車を中心とした Made in Japan に早々に課税される大型関税は、米国製造業の選挙区をさらに増やす政策でもあります。米国のパーツ製造、商社、供給・サプライアーなどの企業から反感をかっても、大統領は関税を進めることでしょう。 1960年代後半の繊維製品、1970年代の鉄鋼製品、1980年代の電化製品・自動車(ハイテク製品)などの輸出では、激しい貿易摩擦を引き起こしました。当時、強烈な通産大臣だった田中角栄が事態を収束させましたが安倍政権においては同様の事態を解決できるのでしょうか? 政府に期待をするより、自社の米国での経営戦略を向こう3~6年(トランプ任期)確り固め、実行すべきで時かもしれません。 日米ハイテク/技術/知的財産摩擦の再来に備えて 以前のハイテク摩擦は、半導体部品、コンピュータ、航空宇宙、製造品、装置品、技術などといったハイテク製品の貿易から起きた摩擦です。現在米国は、大幅に日本製品を排斥。コンピュータ分野では大手日系企業を締め出し、赴任者を逮捕にまで追いやる事件も勃発。航空宇宙分野では日本産を締め出し、戦闘機の共同開発では日本企業との知的財産紛争で追い出したり、などの事件を耳にすることが後を絶ちませんでした。自動車パーツ供給会社の訴訟(その後本社は清算)事件でもわかるように、米国=現政権は容赦ない構えです。 『米国品を買っていても雇用を生んでいるのか?』、『所得税/社会保障を納めているのか?』、『米国に輸入を促進している会社は、それ以上に雇用、所得税、社会保障、地域貢献を促しているか?』は重要ファクターです。 日本から完成品を送らず最終組立は米国で 完成品を米国輸入している会社からMade in USAを促進している会社に変貌 現在日本も米国同様景気が良く、人材も不足していることでしょう。では米国での事業に於いて、米国の人材は雇用・確保できるか?米国の人材に自信はあるか?いずれも悩みどころです。しかし、Made in USAと唱える経営では避けられません。專門の人材、業者に依頼。倉庫/組立/仕上げを米国で行い、その関わる人材を社員として起用する。(運営は第三者に任せるがその人材も給料明細に載せる等の案)1~3人赴任者の企業が4~15人の企業となると、様々な事業要因も変貌します。 例えば、銀行融資/ファイナンス/LBO(Leveraged Buyout)などで資産、事業、倉庫買収も検討できます。 投資/資産買収もまずは小口/実績作り 米国で実績なく融資を受けるのは困難ですが、例えば不動産に於いても初期は1~2億で日本からの資金・融資で買い取り、その実績を1年、2年でも見せられれば米国の銀行もほってはおきません。実際にこれを繰り返し、現在20億、30億円にまで米国で資産投資額を増やされた方もいらっしゃいます。もちろんEQUITY純資産も増え、約8億まで膨れ上がっております。 同様に事業では(以前外注していた)販売会社、倉庫(物流/組立)を買収されて、自社内で取り組み効率化(ビザ認可/社長永住権取得)を果たされた方もいらっしゃいます。 まずは小口から始める事をお勧めいたします。多額の調査、審査、採算計算コスト/人員関与が掛かるようであればお勧め致しませんが、まずは小口、小額、条件付き提携/合弁/買収で進めていけば先が開けるのではないでしょうか。

2018-06

管理/営業、契約業務の外注 雇用(目安最低5名)を多く生み、全て支社/支店で業務を行なっている会社と、駐在員1-3名で現地雇用を1-2名(市民)程度雇用している会社でのビザ取得有無の傾向は明らかです。 上記が困難な場合は、駐在員(ビザ)は1名に抑え、他業務は全て外注。(あるいは2人目の赴任者は永住権を取得)人事、総務、税務、経理に加え、物流・荷受・在庫管理や、受発注(PO、資金回収)等、本質的な業務以外は全て外注する手立てが有効です。(L1A,Bビザ、Eビザで、のこのような業務を赴任者が行なっていれば、ビザは下りないのが現状です。) 赴任者は本質的な米国企業との折衝、交渉、技術検証、企業訪問に集中をされ、外注が可能な業務は全て外出しをする。ただ、米国での従業員・レップ(販売委託者)を起用した事で安心をされ、実質2-3年経って成果がでずに、その後自身で営業を見なおして結局3年経っても売上・黒字化が見えないケースの会社・担当者もいらっしゃいます。販売経路の立案・契約・結果に対して、成功報酬制でレップに委託。あるいは、契約結果に応じた販売委託契約をするなど、レップ/コンサルティングは余程の魅力がない限り、販売 契約のみで、成果をあげないケースが度々見受けられますので、その見極めも重要な課題となりましょう。 支社/支店運営から出口 ~事業売却または赴任者帰国まで~ 皆様の任期期間内での目標・ノルマは何でしょうか? 達成ができたら特別報酬や会社の株式やオプションなど貰えるでしょうか? 数年この地で働いていると、米国の日常で、 そのような対比疑問、転職、起業などを想像・夢見ることが理解できます。 現地で会社を辞めたい。日本には帰りたくない。自分には実力がある。会社を変わってもやれる?もっとやりたい! など、多くの方が様々な悩みを抱えております 。 自分に自信があっても無くても可能性があるのがアメリカです。日系の現地法人を幾度か変わり、成功されている方もいらっしゃいます。米国の会社に転職し、永住権を取得された方、また解雇された方も様々おいでです。一方、赴任期間の仕事を全うし、一旦ご帰国されてから日本で転職され、その後再度赴任される方もいらっしゃる近年です。転職先企業での赴任条件が、“永住権を取得”とされて赴任、永住権取得、その米国現地法人で10年以上勤務し住宅を購入、そしてご家族で幸せに米生活を送られている方も見られます。 ご自身の会社、幹部、共同経営者は何の為に会社を保有/運営されていらっしゃいますか?生活をする為か、売却/株主の為に利益を産む事が事業運営の主軸にあろうかと思います。 生活の為であれば、純利益です。売却益であれば株主資本率、純資産、ROEなどの財務指標は重要です。 独立系会社でも支社、支店でも何かしらの買収/売却価値は作れます。スピンアウト/幹部で会社を買い取り、米国に残る事も(ビザ工夫で)可能です。 将来に向け、是非現状ご検討ください。