アメリカ株式市場

シリコンバレー証券取引所

2019年に創業されたLTSE Group Inc.社(Long-Term Stock Exchange/LTSE ロングターム証券取引所)は約2年の歳月を経て、初の(2社)上場を目前にしている。
Twilio Inc. (企業価値約$67bn)と、Asana Inc. (企業価値約$10bn)の2社である。
LTSE Group Inc.社の創業者はエリックリース/Eric Ries氏。彼はエール大学を卒業後、シリコンバレーのソフトウェア企業に就職し起業。紆余曲折を経てLTSE Groupの創業となる構想を打ち出し再起業。同社は2019年に 米国証券監査局(SEC)より認可を受け、米国最大級の電子商取引所を目指す。

やはり地域柄、起業/M&A等の短期目的とした趣旨に注意を払った事業内容である。SEC側も認可を審査するにあたり、長期安定、事業環境、米国内技術の発展と長期的な規制(ガバナンス)強化を重んじた認可の経緯が伺える。気候変動、SDG(長期持続可能社会)のその名国であろう。
全米のベンチャーキャピタル、プライベートエクイティー等の投資家にはこの実態は知れ渡っていないが、目先2社の上場がその方向性を左右する。

Robinhoodのようなアプリで取引が容易になった電子(アプリ)証券会社も、IPOの事前情報の開示や取引増額を狙っている。
今後さらに規制は掛かりながらも米国の次の資本市場となることを期待したい。