米日系企業の米国事情と私..
デルタ株の蔓延、そして日本の事態を踏まえて日米株式相場、企業の判断・戦略に大きな異変が再度起きている。
異変の再来と感染の拡大
デルタ株の感染状況が経済に与える影響が避けられない状況となり、株式市場も金利や物価の急上昇に落ち着きを見せたと思いきや、今まで市場を牽引して来た優良企業に陰りも見えている。一次的な停滞であることを願い、日々相場の葛藤は続くが、第三四半期に入り投資家の体制は ”様子見” が続き、企業の先行投資・設備投資もここに来て一旦保留という主要企業幹部の声が聞こえている。
日本企業
米国の市場がどうであるか?と言う以前にコロナ事変が始まり、日系企業の判断は主に日本本社・国内の事情に左右されている。
米国でのコロナ感染事情が落ち着きを見せ、ワクチンで免疫が広がっても、日本国内が緊急事態の状況であれば、本社の判断・指示も仰ぐことができないでいる。
“米国事業立ち上げの延期”、“赴任者の出向の中止”、“予算の保留”も目立つ。
しかし、『成長を続けるべき事業者にとって、先々への技術や研究投資を止めるわけにはいかない』と言う先は元気である。
現代社会にとって主軸とも言える、食品、半導体、通信、代替エネルギー、インフラ設備などはその代表と言える。変わらずに日本より工夫・試行錯誤され、米国市場の展開、投資を顕著に進めている。多くその工夫は一個人から始まっている。
来年2022年・再来年2023年の日米と私
会社や二国間貿易も重要であるが、何よりも”私はこの先どうなっていくのか?” 、この課題が全てである。死に物狂いで会社の為に励み、心身のリスクを取って働き、その後企業やその国でどのように幸せを掴み続けていくのか?赴任先から日本に帰国し、何処に住み、何をして生きていくのか?
世間がどうであるのかや、会社の同僚や世の常識よりも、一個人の主観・思想により、その結果やり続ける熱意、という姿勢がここに来て目立つ。米国企業でも、特に母国を追いやられた移民従業員の熱意が目立っている。変わらぬ熱意を持って時期世代の新技術を探究し続け、試験、挑戦する人。日系企業の方でもマスクを持ち歩き全米を物凄い勢いで回っている方もいらっしゃる。
会社の為、と言うより、臆せずに自身が納得いくまでその”納得” を追い続けるという、個人の方々や、そのような姿勢を持った企業文化に心を打たれる。