円で調達し米国事業 / 不動産投資

Yen Carry Trade(円借り取引)

金利が安い通貨で借り入れ、金利が高い商品に投資をする事を『金利の差益を取る』と言います。長年、円の金利は低く、日本国内資産やインフレも実質マイナス現象であることから、近年、円で借り入れを行い、ドル資産に投資する事例が多くみられます。この際、為替がドル高傾向にある事(またはドル高傾向に転じるタイミング)が判断の重要な鍵となります。
円で借り、他通貨に投資(ドル等の資産で運用)する事をYen Carry Trade / 円キャリー取引と言い、その典型が不動産投資です。

5年の米国不動産投資

日本で仮に1億円を年利1.8%の金利で借り入れたとしましょう。その際の利子返済額は月々約15万円(約$1,271)となります。借り入れた1億円は仮に為替$1=118円ドルに転換すると、合計$847,457となります。この価格は、現市況でサンフランシスコ・ベイエリアで3〜2ベッドタイプのタウンハウス、2〜1ベッドのコンドミニアムが購入できる相場です。改築を加え賃貸に出せば家賃$3.800ほどの物件となります。この時点で既に月々約$2,500ほどの差益(収入家賃$3,800/月—支払利子$1,271/月)が出ることになります。もちろん経費・運営費がかかりますが、会社運営とすれば経費で落とす事も可能な場合があります。

年率約5%台で上昇を続けるBay Areaの不動産市場

上記の例で、$847,457で購入した不動産の価格が、年率5%で上昇するとなると、評価価値は複利計算で5年後には$1,080,000となります。その間に仮に為替が$1=128円となると、上記の月々の差益に加え、約3,000万円の利益を生みます。
円で借り、インフレ率が高い米国での不動産投資は、非常に安定した利回りを取れるということです。(他経費、資産税が引かれる考慮が必要です。 )
ただ、欲がでて米国でも物件単価の低い地方や新興住宅地の物件に手を出すと、景気の調整が入った際には元本が目減りするリスクがあります。
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事業投資—為替で利益を生む ”Yen Carry Trade”

事業投資:

米国で会社・事業投資をする際にもこの考えは活用ができます。ベンチャー投資でも目減りがしない(元本が硬い)投資先であれば、為替や金利で利益を稼いだり、損を相殺できます。

不動産:

米国で(特にカリフォルニア)ローンとなると30年ローンで最低4%の金利。
Social Security Numberを持っていても3-5年ほどの経歴であるとプラス1.5-2%上乗せされ5〜6%代となります。頭金を60%(上記の例では約60万ドル)程度入れないと賃貸との差益は取れません。
為替がドル高傾向にある際は円で借入、ドル金利資産で運営する堅実な日米間の運営手法と言えます。米国で不動産を投資する際は会社、または信託で運用すれば費用で経費計上、売却益税が抑えられます。
2015年 2月06日 J-Weekly 1206号 広告より

<資産運営のアドバイザリー>

為替/投資/Yen Carryのアドバイザリー
住宅/商業不動産投資 — 資産管理
事業投資/ジョイントベンチャー等の支援
代表:平井 聡 (元米系投資銀行ソロモンスミスバーニー、英系銀行ナットウェスト証券)