不動産価格事情 ~2015年前半~

全米 VS サンフランシスコベイエリア・シリコンバレー
本年度がほぼ 半分経過しました。夏休みシーズンに入り、年後半の事業の行方を模索している企業が多い事でしょう。2009年以来景気回復を続けてきた米国は、昨年同様、第一四半期には(数値改定後)景気が後退する結果となっています。約6年間続いている国内のプラス成長は過去にない程、ITが組み込まれた成長と言えます。
製造業は機械化やデータ化、小売は顧客と商品の徹底管理が求められ。高品質よりも効率性と値段が勝負となります。携帯端末は研究から販売までは1年程で市場を獲得できなければ見向きもされず、家電は半年〜9ヶ月間と言われるまでの世界です。医薬・バイオは研究に時間がかかるが、研究者やチームを買収し、そこへベンチャーマネーが流入して、数年で新薬が世界に販売されるまでに推移。この中心地となるのがまさにベイエリアです。サウスサンフランシスコからサンマテオのエリアでは、新薬/バイオの企業が精力的に人材を雇用し、その影響で住宅不足。またサンフランシスコ市内では続々と商業ビルが完成して新興会社が即契約・入居し。住居も不足している環境が続いています。

賃貸事情

◉ アパート
●人気アパートの入居率がほぼ100%、家賃の年間上げ率は8%〜15%でしたが、6月の第1週目時で各々が98.5%と11.5%程度と落ち着きを見せている様子です。
◉ 一軒家・タウンハウス・コンドミニアム
●優良物件は数日で契約が決まる季節でもありますが、理想の空き物件が見つからない状況です。家賃の上昇率は依然と年率平均で7.4%の市況です。

物件の有無

1年以上の米国居住者の中には、家賃の維持や地域のこだわりで、今の場所以上の住まいに移れないかとお考えの方は少なくありません。その他お子様の学校区の問題・通勤・友人・お買い物等様々な事情がございましょう。
仮に一年前にご入居されたお住まいが、4 Bedroom/3 baths(1,700sqft)でお家賃額が$3,500であった場合、広目(リモデル・水周りが綺麗)等を求めた場合、お家賃は$3,800〜$4,250は覚悟をする必要があるかもしれません。
要は、
◎シリコンバレーエリアの景気が底堅い。
◎『住宅価格が上がり続けていて購入できない・しない人口が賃貸市場を押し上げている。
現状です。
2015.06.19_1225_表

不動産上昇事情

図は、縦軸に住宅不動産建設量、横軸に新規雇用変動率。需要と供給のどちらが強いか等を調査し、過去5年の最下値に対して現在の(ほぼ高値)値段との比較での変動率が記載されています。
全米主要50都市の詳細で、

◎サンフランシスコはここに来て建設供給過多一位ですが、需要の様子は著しく、値上げ率が46%。

◎一方マイアミは建設不足が目立った上での53%の平均上昇。
新規雇用の伸びで目立つの都市は、テキサス州の都市と/サンフランシスコのみで10%以上の伸び。一桁台はデンバー/マイアミ/ハワイ/シアトルなど雇用=景気景気旺盛=住宅購入が、米国の流れです。

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J-Weekly 1225号 広告掲載記事より