賃貸市場

不動産調査報告書によると、2016年度前半の全米賃貸上昇率は4.4%。2016年第二四半期の全米空室率は前年同期の4.6%から4.2%へと下落(最近のピークは2009年度の9%)。

アパートは通常空室率が約4%を切ると家賃を値上げし、8%を超えると下げる傾向あるが、日系企業赴任者が住まれるベイエリアの主要アパート 1ベッドルームの家賃上昇率は昨年同期比で4.33%。2ベッドタイプは絶対数が少ないため、家族の移動時期、界隈の入居事情に左右され8.49%の上昇率を記録している。(JCA調査;主要アパート35件)

現在の米国主要都市の住宅需給は景気や消費動向と言うより、アパートの建築完成期と数に大きく左右されている。2015年には約11万ユニットが建築されたが、2013年来の件数である。人口の増加、移民の受け入れ、そして住宅を購入できない(失った)住民の数だけ堅実に増加。2016年中には15万ユニットが完成を迎え、2016~2017年に向けては合計で27万ユニット以上が予定されているという。過剰供給で空室率の上昇―>家賃の下落を期待される方も少なく無いかと思われる。

ベイエリアのアパート事情

1ベッドルーム

2ベッドルーム

平均 4.4%

平均 8.4%

駐在員平均家賃

駐在員平均家賃

$2,985

$3,885

ベイエリアでこの4~6年続いている高級アパートの建設ラッシュは、今後の家賃の特化を押さえる方向にも見える。サンフランシスコ、サンマテオ、フォスターシティー、マウンテンビュー、サニーベール各主要市内では、今までランクAとされて来たアパート郡がランクBに下落。しかし家賃が下がるまでには至っていないのがこの市場で、ランクが下がっても4%前後の空室率で、契約者が後を絶たない状況でもある。

家賃上昇相場は現在の新規一年契約者の相場を前縁で対比。更新者の更新家賃値上げ相場は現況に合わせる強気の姿勢を取っている。(元ランクAのアパートに$2,650程度で1Bedユニットを借りていた方は、$2,981=10%以上の値上げをされるケースも多い)空きが少なければ容赦なく値上げをする事情は変わらない。

個別住宅:

一軒家/タウンハウス/コンドミニアム等の新築分譲開発は主要西ベイエリアでは探しにくい。コンドミニアムの新築分譲も数少なく、開発可能な土地が少ない事が主因。サンマテオの元競馬場、サンフランシスコのSOMA市区では建設完成ラッシュが続いている。

一軒家は引き続き在庫不足であり、家賃$4,200(3bed)~$4,950(4Bed)という相場は競争で家賃額も跳ね上がっている。前年対比6.2%~7.4%の上昇。(JCA調査)

ジャパンコーポレートアドバイザリーでは、シリコンバレーをはじめとするアメリカの不動産の選別、投資/売却、契約、資産管理支援サービスを行なっております。ローン契約、評価、会計、税務申告、資産管理までワンストップでサポート。無料相談はこちらのお問い合わせページよりお願いします。