アメリカ 賃貸アパート家賃上昇率

2014年度末時の全米のアパート家賃額はその需給のバランス、過度の在庫不足となり全面的に上昇向に至っております。その平均上昇率は年度末で年率平均3.6%の上昇です。 (REIS全米不動産協会調査は全米79主要都市)

201501_RisingRentalCostsBW1

 全米平均家賃上昇率
1位 サンノゼ 9.2%
3位 オークランド 7.5%
4位 サンフランシスコ 7.3%

 

全米平均家賃額 $1,124.38 ベイエリア平均額 $1987.34

全米の平均家賃額は$1,124.38でREISが調査を始めた1980年以来の高額。また、平均空室率も全米で4.2%、ベイエリイアで3%を下回っています。通常、空室率が3%を下回れば契約更新時の値上げはベイエリで5%以上の値上げ、2014年7月時には平均7%弱に至っています。(2014年JCA調査) 日系企業赴任者の2014年度平均契約家賃 (1ベッドタイプ)は$2,435.00。(JCAにての契約者・アパート調査)家賃額が$2,500を超えていた方々の12ヶ月更新時の上昇率は6%を超えている。

需給のバランスが家賃額を決める

ニューヨークやシカゴ等の都市は建築ラッシュが進み、市場に賃貸として出回った数が相対的に多かった。そのような在庫過多の市の値上げ率は低く、建築が需要に追いつかない都市(サンノゼ,サンフランシスコ,シアトル,マイアミ,ダラス,ポートランド)は5%以上の値上げとなっている。既存のアパートの空室率が非常に高いという事が背景となっています。ベイエリアではサンフランシスコ市内SOMA地区,サンマテオ群、サンタクララ郡各地で建築ラッシュとなり、今年・来年度に向けての建設も各地で見られますが、主要アパートは何処も3%を下回る空室率で、値上げをしても契約が相次いで決まるといった市況です。 2000年〜2013年の年間平均建設完成平均ユニット数は、254,000件。それが2014年1〜11月間のみで、既に315,000ユニット数が市場に出回りました。アメリカの人口は年間320万人で増加をしていると考えると(一世帯平均1.8人)177万ユニットが必要となり、全米平均では追いつかない程の賃貸住宅不足となっています。 ただ、このシナリオは景気が上向き、インフレが起きていることが全体的な条件ですが、グラフに記載がある市場は産業・地域性で圧倒的な住宅不足を起こしています。
Wall Street Journal誌参照
2015年 1月9日 J-Weekly 1202号 広告より