コロナ禍、米国での起業家

コロナ禍で年末のハワイ旅行もキャンセル。仕事で年内に米国や日本へに行ける事も無くなってしまった。今は年末をどう過ごすかを考えてしまう。日本国内のGo To キャンペーンに乗ることも、もはや難しい日本国内。米国内での旅行で国内航空線に乗るのも怖くなってきたこの頃。自動車で旅に出るか、近場で何が楽しいか…。家族に会いに出向く事さえも、閉ざされてしまった今。家で食べる/インターネットでの世界をワープする毎日。

様々な空想や創造を超えて、世界では次々と商品/製品/新たな世界が創られている。
民泊仲介大手エアビーアンドビー社(Air B&B)は近々米国で上場を果たす。金額や規模はコロナ以前の事情よりは劣ってしまっているが、事業創造が頼もしい。旅行者の市場を期待した上場から、コロナ禍で人が往来する行動の異変を捉えた上場と言えよう。
創業者の一人であるブライアン・チェスキー(Brian Chesky)氏の父はポーランド/ウクラニアのユダヤ系移民、母はイタリア系。過去を辿るとその血筋にこの事業の勝因はあるように思えて仕方がない。GoogleやAppleもそうである。よくベンチャーキャピタルやプライベートエキュイティーの運営者仲間と話す話題がある。”実業とは何か”。それらを創業する人によって違うと言う話になる。生い立ち、感性、風習、貫く思想、働く仲間との協調性。どれをとっても私が日本では見られなかった世界観の特徴である。

米国で実業を成功させた人間は必ずと言って良い程、”Philanthropist = 人間哲学” の思想に追い込まれて行くと言われている。それは、巨万の富を得ると、逆に苦しみを覚えるのである。金銭の価値、使い道、人との折衝方法、会話、そして何よりも”Giving”である。得た金銭を ”如何に世に返すか” の方法である。豪邸、リゾート地で邸宅、自家用ジェット、豪華客船を手に入れてもそこで脳裏を襲うのは苦しみである、というようなことをよく話す。

AirB&B社がこのタイミングで上場するのは『投資家の手前』と言う理由も勿論であるが、何故上場できるのか。が重要である。それは上記のように『創業者の思想が可能にしている』が、当てはまるるからではないかと感じてならない。